今日は、寒さに打ち勝つ体造りについてお話ししましょう。
寒いって何だろうと考えるとき、人それぞれの体感温度の違いがいちばん
に上がります。人によって、寒いと感じる温度が違うのは、血液の流れと所
有しているエネルギー量の違いから始まります。
血液の流れは、血管が細い方は血液が末端まで行き渡るのに時間がかかる
ため、寒さが長引きます。血液に栄養がたっぷりと含まれている方と、そう
でない方は寒さに絶えられる時間が違ってきます。最後に、呼吸が浅い方は
血液中の酸素含有量が少ないために、いつまでも寒い思いをするでしょう。
まず末端まで血液が流れ込むようにするには、ミルキングアクションと呼
ばれる筋肉が血管を刺激し血流を促す働きを活発にすること。
それは毎日の軽いウォーキングで解消されます。一日20分程度、しっか
りと両手を振って歩くことにより、筋肉がストレッチされ血流が良くなるの
です。
次に、栄養がたっぷりと含まれる血液にすることですが、それには吸収の
よい食べ物を摂ること。温かい食べ物はお腹に優しく、消化を助けます。野
菜などを中心に、消化に時間がかかりすぎない鶏肉やお魚などを組み合わせ
ましょう。
体温を温めるショウガや葱などの薬味を加えて、バランス良く摂りましょ
う。
最後に、深呼吸すること。
寒いとついつい体を縮こまらせて力が入りますが、呼吸が浅くなる原因にな
ります。姿勢を正して大きく胸を張って、お腹の底までしっかりと呼吸しまし
ょう。お腹をぷくぷくと良く動かすと、呼吸が深く入りお腹も温かくなります。
これらを毎日続けていくと、体のエネルギー量が増えていきます。極寒の冬
になる頃には、基礎体温が上がって寒さに強い体になっているでしょう。 |