■ねじれた愛とは
私達の心には、顕在意識と潜在意識があります。
顕在意識は、通常私達が気がついている考えや思いです。
潜在意識は、心の内側に閉ざされ、無意識のまま働きます。
潜在意識は、体験の最中に、思考とは別に感じたり味わったりしている心です。
それは、殆どの場合、自覚がありません。顕在意識では分かっていないことが殆どなのです。だから潜在意識と銘打たれているのです。
顕在意識は、常に思考し、自他を比べたり、他者の言動や状態を推測したりしています。
この働きが、潜在意識と合致していれば、自分の言動に疲れることはありません。
行いの結果に対し、不足も不満もないはずです。
しかし、現実はそう簡単にはいきません。
私達は、生い立ちの過程で、潜在意識にたくさんの刷り込みをされているからです。
親や先生、大人達、またテレビや雑誌から、様々な外からの情報によって、自分が身をもって体験する前に、先入観を植え付けられているのです。
それらは、大人になる前に潜在意識の中に閉じこめられ、大人になってからは自覚のない反応として現れることになります。
その反応が心地良ければ、何の問題もありません。
しかし、それがいちいち問題を増幅させることになると、何をどう取り組んでみても、いつまでも解決しないばかりか、次々に心の負担を作り続けるのです。
ここに、愛のねじれが生じていることが分かります。
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